2  RStudioの基本操作

2.1 設定

RStudioの設定は、メニューの Tools > Global Options… を選択して、現れたウィンドウでおこないます(図 2.1)。

図 2.1: RStudioのGlobal Options設定ウィンドウ

設定項目はたくさんありますが、まずはGeneral(図 2.1)で、Workspaceの”Restore .RData into workspace at startup”のチェックを外し、“Save workspace to .RData on exit:”を”Never”にしておくとよいでしょう。これは、前に実行したデータが残っていると、作業工程の再現可能性が損なわれるおそれがあるからです。

次に、PackagesのPrimary CRAN repository: で、主に使用するCRANリポジトリを設定しておきましょう。ここで設定したCRANリポジトリがパッケージのインストールで使用されます(パッケージについては セクション 3.7 を参照してください)。

Change…ボタンを押すとCRAN Mirrors:の選択肢が現れます(図 2.2)。日本からですと、“Japan (Yonezawa) [https] - Yamagata University”か、“Global (CDN) - RStudio”がよいと思われます。

図 2.2: RStudioのCRAN Mirrorsの設定

またGeneral の Graphics タブで、Graphics DeviceのBackendに”AGG”を設定しておくとグラフの文字化けが少なくなります(図 2.3)。なお、この後、Rでraggパッケージのインストールを求められる場合があります。

図 2.3: RStudioのGraphics Deviceの設定

その他たくさんの設定項目がありますが、お好みまたは必要に応じて、だんだんと設定していけばよいでしょう。

一部の設定項目は、次節で説明するプロジェクトごとに設定することも可能です。こちらは、Tools > Project Options… で設定します。

2.2 プロジェクト

プロジェクトは、RStudioで作業をおこなうときの基本単位です。

2.2.1 新規プロジェクトの作成

メニューから、File > New Project… と選択します。すると新規プロジェクト作成ウィザード(図 2.4)が現れます。

ここで、まっさらなところからプロジェクトをつくるなら、“New Directory”を選択します。既存のディレクトリにすでに何らかのファイルが用意されているようなら、“Existing Directory”を選択します。また、GitHubなどのレポジトリからプロジェクトをチェックアウトする場合には、“Version Control”を選択します。

ここでは”New Directory”で進めます。

図 2.4: RStudioの新規プロジェクト作成ウィザード

つづいて、プロジェクトタイプの選択になります(図 2.5)。通常は”New Project”でよいでしょう。

図 2.5: プロジェクトタイプの選択

そうすると、新規プロジェクトの保存先の指定(図 2.6)になります。 “Directory name:” のところには、プロジェクトのディレクトリ名を入力します。また、“Browse…”ボタンでプロジェクトのディレクトリを保存する(上位)ディレクトリを指定します。

最後に”Create Project”ボタンを押すと、新規プロジェクトの作成が完了します。

図 2.6: 新規プロジェクトの保存先の指定

2.3 ファイルの作成

では新しくRスクリプトのファイルを作成しましょう。メニューで、File > New File > R Script と選択します。すると、ウィンドウの左上にエディタが出現します(図 2.7)。このエディタでRスクリプトを作成します。

図 2.7: R Studioの新規プロジェクトで新しいRスクリプトを作成したところ(Mac版)

作成しているRスクリプトを保存するには、メニューから File > Save と選択します。まだ保存したことのないスクリプトでしたら、ファイル保存のダイアログが出てきますので、プロジェクトのディレクトリ内に保存します。

2.4 ペイン

新規にファイルを作成したところで、RStudioのウィンドウは4つのペインが表示される形になっていると思います(図 2.7)。

左上は前節で説明したとおり、Rスクリプトなどのファイルを編集するエディタのペインです。

左下には3つのタブがあって、ペインを切り替えられるようになっています。Consoleは、Rのコンソールで、実行結果がここに表示されます。Terminalは、OSのシェルを実行できるターミナルです。Background Jobsには、バックグラウンドで実行されるジョブの状況が表示されます。

右上には、Environment、History、Connections、Tutorialのタブがあります。Environmentには、変数やデータフレームなどのオブジェクトのリストが表示されます。Historyは、実行したコマンドの履歴です。Connectionsは、接続しているデータベースの情報が表示されます。Tutorialは、learnrパッケージによるチュートリアルです(learnrパッケージのインストールが必要です)。また、状況に応じてBuildやGitといったタブが現れます。

右下は、Files、Plots、Packages、Help、Viewer、Presentationのタブがあります。Filesには、プロジェクトディレクトリ内のファイルが表示されます。Plotsは、作成したグラフが表示されるところです。Packagesには、インストール済みのパッケージの一覧があります。左にあるチェックボックスをクリックすると、パッケージの読み込みができます。Helpは、ヘルプを表示するペインです。Viewerは、ローカルなウェブコンテントが表示されます。インタラクティブな地図表示などで利用されます。Presentationは、RMarkdownなどで作成したプレゼンテーションが表示されるところです。

これらのペインの配置は、Global Options(図 2.1)のPane Layoutで変更できます。詳細は、RStudio User GuidePane Layoutを参照してください。

また、RStudioの使用方法については参考文献(1)に詳しい説明があります。