Rをはじめよう

作者

伊東宏樹

公開

2025年8月23日

はじめに

Rは、統計分析向けに開発されたプログラミング言語です。といっても、単なるプログラミング言語というだけではなく、統計分析やグラフ作成のための環境でもあります。SASなどの効果なソフトウェアとは違って、無償で使用することができます。また、オープンソースソフトウェアですので、内部でどのような処理をしているのか確認したり、必要に応じて改造したりすることもできます。

Rでは、コマンドを手で入力して、スクリプトを作成していく作業が基本となります。そのため、最初は少し取っつきにくいかもしれません。しかし、一度スクリプトを作成しておけば、別のデータに対して再利用したり、設定を変えて再実行したりすることが簡単にできます。慣れてしまえば便利に使えると思います。どうしてもコマンドの入力になじめないという方には、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)環境もあります。こちらは基本的にマウス操作でRを使うことができます。ただ、GUI環境を使う際も、再利用性や再現可能性のためスクリプトを保存しておくことをお勧めします。このとき、スクリプトでどのような処理をおこなっているかがわかるということも大事ですので、やはりRのスクリプトが読めることが大切になります。

また、Rを使う際には、RStudioという統合開発環境(IDE)を利用すると便利です。RStudioも無償で利用できるオープンソースソフトウェアです(有償版もあります)。RStudioは、Rスクリプトの作成、保存、実行のほか、グラフの描画などもできます。R以外にも、PythonやStanなどのスクリプトも書けますので、このようなほかの言語を組み合わせて使うこともできます。

この本では、RとRStudioのインストールから、基本的な使い方までを説明します。